2015年1月23日金曜日

夜、子どもが耳を痛がった時

夜、病院も終わった時間に子どもが耳が痛いと言い出したらどうしますか?昨日の夜真ん中の子(3歳)が夜寝てから号泣して起きました。さて、どうする?昨日の夜対処法を学びました。

話は長く・・・昨年末から、子ども3人が順番に風邪をひき、2順目が完了(笑)しました。1順目は私もかかり、年末で完了(完治?)。で、お正月明けに2順目が回ってきました・・・

最初に一番下の子(1歳)が熱をだしました。治ってきて熱もないのに夜に妙にぐずります。夜泣き?と思ったのですが、しきりに耳の回りを触っていました。で、翌日耳鼻科へ。やはり中耳炎でした。ついでに、ごっそり耳垢もきれいにしてもらいました。これが先週のこと。

一番下の子が治ったと思ったら、週末から上の2人が順番に発熱です。で、2人の熱が下がったのが水曜日のこと。やれやれと思っていたら、一番上の子(5歳)が朝、耳が痛いと言いだします。着替えて朝ご飯を食べる頃には、へっちゃらになっていたようですが、耳鼻科へ。はい。やっぱり中耳炎です。ついでに、真ん中の子(3歳)も見てもらいましたが、耳垢はごっそりでましたが”きれいですよ”とのことでした。

で、昨日の夜です。水曜日、木曜日と少し鼻水と咳は出るものの真ん中の子も元気に過ごしておりました。ところが、一度寝て10時頃です。布団の中でもぞもぞ。しくしく泣き出し、次第に号泣。聞くと”耳が痛い”と言います。30分ほど泣きやむ気配もありません。

耳鼻科の夜間救急は11時までです。連れて行くなら早くと、夜間救急へ。ちらっと耳を見て、診断の結果、中耳炎ですと。そうだと思っていました。痛がっていたので、解熱剤と抗生物質1日分を処方され終了です。その後は、痛くなくなったようで家に帰ったらころんと寝ていました。

で、夜間救急に間に合う時間だったので行きましたが、そこで先生の言うことには、「耳を痛がる時は、解熱剤は鎮痛作用もあるので解熱剤を飲まして、翌日に耳鼻科に行くのでいいですよ」とのことでした。なんだ、解熱剤家にもあったし。あわてて支度をして夜間救急いく必要なかったのですね。

だいぶ子どもの熱などには、子どもの体力など様子を見ながら、慌てて病院に駆け込まずに「待てる」ようになっていると思ったのですが、まだまだ親として対処の仕方の知識が浅かったです。ということで、夜に子どもが耳が痛いとしばらく号泣していると、どうしよう??となってしまいますが、解熱剤を飲ませて待つことができるのであれば、夜子どもを病院に連れだすよりいいように思いました。

勉強になった昨日の夜の出来事でした。

2015年1月21日水曜日

「泣く力」 私たちはどれだけ泣いているだろうか

調べものをしていて出会った言葉に感銘を受けました。話したのは、カトリックの教皇フランシスコ。古い言葉ではなく先日フィリピンで話した言葉です。私はキリスト者ではないのですが、キリスト教的な考えを持っていなくても心に響きました。

「今日の世界には泣く力が欠けています。疎外された弱い人たちは泣いていますが、別に困窮していない人々は泣くことを知りません。人生のある種の現実は、涙に洗われた目でないと見ることができません。」

出典:バチカン放送局「『泣くことを学ぶ』『貧しい人々に教えられる』ことの大切さ、教皇、フィリピンの若者たちに」http://urx2.nu/grDd

以前ストリートチルドレンだったという代表の少女の「子どもたちがなぜ苦しまないといけないのか」という言葉への答えの一部です。

考えさせられました。考えさせられたというのは2つあって、1つはこの言葉の意味、内容です。私には解説するだけの力もありませんし、この言葉を使って世間や政治に向かって”あなたは泣いているのか?” と迫るのもこの言葉の受け取り方として少し違う気がします。どれだけ泣いているだろうかと、自分自身の胸に問いかけることが大切な気がします。

もう1つの考えさせられたことは、この言葉が現在の社会に存在する問題への「答え」としてカトリックがきちんと応答していることです。結婚式や葬式などの儀式を彩るものでも、個人の内面の問題だけでもない、社会の問題に答えるものとして宗教があることをあらためて認識しました。それをきちんと行っているカトリックと、キリスト者ではない私を感動させた分かりやすく、深い言葉を話される教皇フランシスコを尊敬し、同時にカトリックを少しうらやましく思いました。

2015年1月15日木曜日

『ぼくパトカーにのったんだ』 こんな本読んでいます。

今日紹介するのは1歳二男が持ってきた絵本です。『ぼくパトカーにのったんだ』です。30年以上前に出版されたロングセラーです。私も小さいときに読んだ記憶があります。我が家でも何度も読んでいますが、どうしてそんなに読み継がれているのか分からないという気持ちもあります。

あわてもののクマタくんのお母さんは、クマタくんを一人家において買い物にでかけます。待っていたクマタくんは待ちきれなくなり、お母さんをお迎えに行きに一人三輪車でスーパーに向かいます。スーパーに向かう道は大きな車がどんどん走ってきます。一方、家に急いで帰ってきたお母さん。家にはクマタくんはいません・・・

クマタくんのお母さん、小さい子を一人置いて家を出てはいけません。クマタくんも最後、「ぼくパトカーにのったんだ」じゃないだろーという気がしてしまいます。登場人物のどこかに共感できる部分があると読んでいて楽しさがあるのですが、クマタくんにもクマタくんのお母さんにも共感はまったくできず・・・最初の一人置いていっちゃだめだろというところが最後までひっかかってしまいます。それを親に教える教育的な絵本?

1つだけいいところを挙げると、登場人物のネーミングセンスは抜群です。中でもアライグマの「あらいくまえちゃん」は秀逸だと思います(笑)

1歳児には、そんな内容とは無関係に出てくるダンプトラックやタンクローリーの絵に大喜びです。それはそれでいいのかもしれません。


 勝手におすすめ度 ★☆☆☆☆

『ぼくパトカーにのったんだ』渡辺茂男作・大友康夫絵、あかね書房(1979年)

2015年1月14日水曜日

3000円で何ができるのか

今年度児童一人当たり1万円を配布した子育て世帯臨時特例給付金が来年度は3,000円となって継続されるそうです。一時はなくなるという報道もあったので、まぁよかったというべきなのか・・・この国の子育てに対する認識を見せつけるような経緯でした。主な論点は3つ。

まず1つ目。今年は統一地方選挙の年にあたるので、その選挙対策に復活させたという話もでています。だとしたら、税金を使った買収ですね。こちらも3,000円どこで投票先が変わったりしませんが。

2つ目。ころころ毎年額が増えたり減ったり、名称が変わったり。子育てを真剣に長期に渡って支えようとする気がまったく見えません。子どもが生まれれば、その後20年近く親が責任を持っていくことになります。それが、毎年ころころ制度を変えているようでは話になりません。

3つ目。3000円の支給にいくらの経費をかけるのでしょうか。去年の子育て世帯臨時特例給付金もこれまであった児童手当とは別に手続きをして支給されました。どちらも支給に所得制限があり、別々に確認していたように思います。こうした所得制限自体が行政の手続きを増やして、行政の効率を悪くする要因の一つだと思っているのですが、せめて児童手当の支給と合わせてやるとか効率的な支給をするべきです。子育て世帯よりも公務員に支給される経費のほうが大きくなったりして。

政府は、この子育て世帯臨時特例給付金の経緯のような姿を見せることで、子育て支援に真剣ではないことを晒しているわけです。こんなことでは出生率の向上とか望めないわけです。

2015年1月13日火曜日

『うみの100かいだてのいえ』 こんな本読んでいます。

3歳長男の選んできた本です。「100かいだてのいえ」シリーズの3作目です。1作目の『100かいだてのいえ』は読んだことがあって気に入っていたのですが、おやと思うストーリーでした。

船の上で女の子に抱っこされていた着せ替え人形のテンちゃん海の中に落っこちてしまいます。沈んでいくうちにテンちゃんの着ていた服やカバンが脱げていってしまい、海の100階建ての家のなかに吸い込まれていきます。100階建の家の中には10階ごとに違う生き物が住んでいて、テンちゃんの持ち物を使ってしまっています。テンちゃんは、それぞれの生き物と持ち物を交換していきます。全部のものを見つけることができるでしょうか、そして船の上に戻ることができるでしょうか・・・

読んだときの子どもの感想です。「みんな、いじわるだよねぇ」。どの生き物もテンちゃんの持ち物を使ってしまい、返してくれないのです。それぞれ素敵なものと交換してくれるのですが・・・ということで、「いじわるだよねぇ」という感想につながったのでした。絵も細かく見ていくと楽しくて、いい絵本なのですが少しすっきりしないものを残してしましました。

勝手におすすめ度 ★★☆☆☆

『うみの100かいだてのいえ』いわいとしお作・絵、偕成社(2014年)

2015年1月9日金曜日

永久歯が出てきた!でも、乳歯は抜けず・・・

5歳の長女がしばらく前に「歯が痛い」というので、聞いてみるの下の前歯。虫歯が出来やすい所でもないし・・・と見てみると、かすかに歯がぐらぐらします。ついに、乳歯から大人の永久歯に生え換わるのか、大きくなったなと思って、「もうすぐ歯が生え換わるよー」と言ってしばらくたちました。

で、少し前にもう一度口の中を見て見ると、乳歯の裏側に永久歯がもう顔を出しているではないですか。乳歯が抜けてから永久歯が生えてくると思ったのにどういうことだ?!乳歯はぐらぐらとして前の方にせり出すような形になっていますが、しぶとく抜けません。

乳歯が抜けずに永久歯が変なところに生えてしまったり、乳歯がいつまでもあったらどうしようか、歯医者さんに行くべきか?と思い、とりあえずネットを調べると、検索キーワードの予想に「乳歯 抜けない」というのが自動で表示されているではありませんか。いくつかのページを見てみると、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることもあるそうです。下の前歯では、生えてくる永久歯がスペースのある乳歯の内側から顔を出すのだそうです。乳歯がぐらぐらしていたら様子を見ていいそうで、内側に生えた永久歯も舌で前に押されて、ちゃんとした位置に最終的には収まるそうです。

ということで、もう少し長女自身にぐらぐらさせてもらって、歯磨きの機会にもぐらぐらさせて、自然に抜けるのを待ってみようと思います。長女は慎重派なので、あまり自分で歯を動かしたりせず、大事にしてるので抜けるのが遅くなっているのかもしれません。歯医者さんに行くのは、それでも抜けないときでいいかな。ちょっと安心しました。

抜けたらまた続報しようと思います。

2015年1月8日木曜日

『もぐらバス』 こんな本読んでいます。

今日は、珍しく1歳二男が選んできた本の紹介です。それは、『もぐらバス』。乗り物が大好きな二男らしいチョイスです。

地下には、人に知られていない街があります。そこでは、もぐら建設の掘ったトンネルにもぐらバスが走っています。ある日、もぐらバスが走っていると、急ブレーキ。なんと、トンネルのまんなかからたけのこが生えて来ていたのでした。早速、もぐら建設が呼ばれたけのこを掘り出すことになります。掘り出されたたけのこはどこに行くのでしょうか・・・

絵は上手!かわいい!という感じではなく、独特の味わいのある タッチです。私は好きです。トンネルに生えていたたけのこで急ブレーキで止まったバスの乗客たちが「たけのこじゃしかたがない」「たけのこじゃしかたがない」と言います。この同じ言葉の繰り返しがリズムを生んでいていいですね。また、「たけのこじゃしかたがない」と待つ乗客たちにも温かさを感じます。

ちなみに、このもぐらバスは前が少し突き出ていいるボンネットバスです。それも少しレトロな感じがありいいのかもしれません。乗り物×動物の組み合わせは、子どもに(特に男の子に)鉄壁な組み合わせのように 思います。最近の作品ですが、いいものに出会えました。

勝手におすすめ度 ★★★★☆

『もぐらバス』佐藤雅彦原案・うちのますみ文・絵、偕成社(2010年)

2015年1月7日水曜日

『サンタクロースがすねちゃった』 こんな本読んでいます。

我が家では、年明けの昨日もクリスマスの絵本が絶賛読み続けられています(笑)。3歳長男が選んだ本がこれ『サンタクロースがすねちゃった』です。

ふとしたことから新聞に「サンタクロースはいない」と載ってしまいます。それをみんなが信じてしまい、サンタクロースへのプレゼントのお願いは激減。サンタクロースはすねてしまい、クリスマスに「みなみたいへいよう」で休暇を取ることにしてしまいました。それを知った、男の子クルトはサンタクロースを探しに「みなみたいへいよう」に向かいます・・・

絵本の中にサンタクロースがいないと新聞に書いてあると知った子どもたちの会話に「バカなこというなよ」というのがあるのですが、子どもたちは絵本の中のセリフを使ってと普段使えない(使うと怒られる)言葉を言って楽しんでいます(苦笑)。

何気なく言ったことが大きく新聞に載ってしまったり、サンタクロースがすねちゃったり、信じないで探しに行く男の子がいたりと、どの登場人物も人間くさくそしていきいきとしています。だよね、と共感を持ちながら読み進めることができる絵本です。私もみなみたいへように休暇に行きたいなぁ(笑)

残念ながら出版社がなくなり現在絶版になっているようです。

勝手におすすめ度 ★★★★☆

『サンタクロースがすねちゃった』ウテ・クラウゼ(ドイツ)作・絵、祐学社(1986年)、絶版

2015年1月5日月曜日

『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』 こんな本読んでいます。

こちらは3歳長男が選んできた本です。もともとは、5歳長女へのクリスマスプレゼントでした。『チリとチリリ』というシリーズの1冊です。我が家には第1作の『チリとチリリ』とこの『ゆきのひのおはなし』の2冊があります。

チリとチリリの2人の女の子が自転車で雪の日のお出かけです。氷の宮殿にたどり着き、ビー玉で遊んだり、温泉に入ったり。最後はクマの家族と一緒に雪のコテージで眠ります。

ストーリーはどちらかというと淡々としています。花のつぼみの入ったビー玉で遊んだり、蒸しパン(氷砂糖の粒が乗っています!)を食べたり、現実には決してないのですが手に届きそうな楽しい世界をチリとチリリが体験していくところが展開のうまいところです。絵はほんわりとしていて動物がたくさん出てくるのがいいですね。

冬の季節にいい絵本でした。

勝手におすすめ度 ★★★★☆

『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』 どいかや作・絵、アリス館(2010年)


2015年1月4日日曜日

『ぞうのババール こどものころのおはなし』 こんな本読んでいます。

5歳児長女が今日持ってきたのが『ぞうのババール こどものころのおはなし』です。我が家においてからたまに持ってくるのですが私はどうも好きになれない一冊です。自分で渡しておいてなんですが・・・

ぞうのババールシリーズの1冊目にあたる本です。有名だったけど、あまり読んだ記憶がなく、初めて読み聞かせたときは「へー」という驚きがありました。ストーリーとしては、かあさんぞうと幸せに暮らしていたババールが、ある日悪い狩人にかあさんがやられ人間の町まで逃げいてきます。そこで、ぞうの気持ちの分かるお金持ちのおばあさんに出会い、服を買ってもらい、一緒に住み教育も受けます。そして、森に戻ったときにちょうど王様が亡くなったところで、ババールは新しい王様になります。という、ババールが王様になる顛末が書かれた1冊です。

あらかじめ断っておきますが、私はファンタジーは大好きです。作品ごとに世界があり、動物が服を着ることも、動物と人間が一緒に暮らすことも、王様がいることもファンタジーの世界として受け入れています。

でも、この『そうのババール』を読むと違和感がある、好きになれないのです。かあさんを殺したのは狩人=人間なのに、人間の町にババールはなぜあこがれるのでしょうか?人間のまちはなぜ西洋風の人たちの住む町なのでしょうか?人間のまちで暮らしたからという理由でババールは王様になりますが、人間のまちでの知恵がなぜ評価されるのでしょうか?

考えてみると、この作品はファンタジーになりきれていないように思います。作品が書かれた時代、場所というものが見えすぎてしまうように思います。つまり、 フランスがアフリカを植民地として、現地の一部の子弟を本国で教育し、帰国後は植民地の支配層とする・・・という植民地支配の構図がこの絵本から見えすぎてしまうのです。それをこの絵本は何の吟味も葛藤もなく肯定している、そのことに読んでいて違和感を感じるし、ストーリーに物足りなさを感じる原因にもなっているように思います。

絵のかわいさと表面的なストーリーのおもしろさは評価できますが、ストーリーに深さはなく、この本がロングセラーで今も人気があるからこそ厳しくいいますが、21世紀に読み継がれるほどの価値は有していないと思います。

勝手におすすめ度 ☆☆☆☆☆☆

『ぞうのババール こどものころのおはなし』ジャン・ド・ブリュノフ作絵、評論社(1974年)