2015年1月14日水曜日

3000円で何ができるのか

今年度児童一人当たり1万円を配布した子育て世帯臨時特例給付金が来年度は3,000円となって継続されるそうです。一時はなくなるという報道もあったので、まぁよかったというべきなのか・・・この国の子育てに対する認識を見せつけるような経緯でした。主な論点は3つ。

まず1つ目。今年は統一地方選挙の年にあたるので、その選挙対策に復活させたという話もでています。だとしたら、税金を使った買収ですね。こちらも3,000円どこで投票先が変わったりしませんが。

2つ目。ころころ毎年額が増えたり減ったり、名称が変わったり。子育てを真剣に長期に渡って支えようとする気がまったく見えません。子どもが生まれれば、その後20年近く親が責任を持っていくことになります。それが、毎年ころころ制度を変えているようでは話になりません。

3つ目。3000円の支給にいくらの経費をかけるのでしょうか。去年の子育て世帯臨時特例給付金もこれまであった児童手当とは別に手続きをして支給されました。どちらも支給に所得制限があり、別々に確認していたように思います。こうした所得制限自体が行政の手続きを増やして、行政の効率を悪くする要因の一つだと思っているのですが、せめて児童手当の支給と合わせてやるとか効率的な支給をするべきです。子育て世帯よりも公務員に支給される経費のほうが大きくなったりして。

政府は、この子育て世帯臨時特例給付金の経緯のような姿を見せることで、子育て支援に真剣ではないことを晒しているわけです。こんなことでは出生率の向上とか望めないわけです。

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