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2017年3月28日火曜日

卒園式で感動させる挨拶をしよう

3月も残り数日。どの保育園・幼稚園でも卒園式が終わっているのではないかと思います。

卒園式で付きものなのが「挨拶」。で、この記事は感動させる気の効いた挨拶をするためには?という話です。

卒園式の式次第は各保育園・幼稚園それぞれだと思いますが、保護者会とか父母会とかがある園では、保護者代表として保護者会とか父母会の会長さんが挨拶されるかと思います。実は、私、この2年会長をやっています。で、その経験からちょっと素敵な挨拶のコツを披露しちゃおうと思います。

卒園式の挨拶を頼まれてしまって、大変だな困ったなとお思いの人も多いのでは。私は会長になった時から卒園式の挨拶を心配していました(笑)。ネット上には、型通りの挨拶の例はいっぱい載っています。これまでの出来事を振り返るとか、先生に感謝の言葉を入れるとか・・・それに沿っていろんなことを盛り込んで行ったら、つまらない挨拶しかできないので、ここではばっさり無視します。この記事では、あくまでも型にはまらない、ちょっと感動させる挨拶を目指します。

卒園式の挨拶でめざすところはこの3つです。
1、卒園児にちょっと受ける。
えー!とかくすっ(笑)とか卒園児が部分的にでも共感してくれたら最高です。でも、受けることが目的ではないので、あくまでも「ちょっと」で。
2、卒園児の保護者を感動させる
子どもは笑わせて、最後は親は泣かせたいのです。成長の喜びや良い園や先生に出会えたことを共有できたらいいなと思います。
3、保育園に感謝が伝わる
在園児も含む保護者の代表として卒園児に贈る挨拶なので、この点は優先順位は3番目。卒園児の保護者の代表としてならここの優先順位は上がるでしょう。

では、どんな挨拶がいいのか?まずはNGから。

卒園式の挨拶で行ってはいけない言葉
1、出来ないことを言う
嘘を言う挨拶なんてないと思う人も多いでしょうが・・・卒園式の定番挨拶に「園のことを覚えていて下さい」ってありませんか?そういうあんたは覚えているんかいな?(笑)私は自分の保育園・幼稚園の頃のことなどほとんど覚えていません。自分でもできていないことをお願いしてもね。
2、説教臭い
こういう挨拶も多いですよね。お祝いなのか、説教なのか分からない人。人生でこれが大事だとか。子どもに親や先生に感謝をしろという挨拶もこれに含まれると思います。自分が先生に感謝するのはいいですが、子どもに感謝しろというお説教は挨拶には不要です。
3、長い・難しい
これは、他でも言われていることですが、卒園児が理解できる言葉で、長くしないことも重要です。卒園児の集中力が途切れてしまいますし、卒園式のタイムスケジュールが押してしまうこともあるのでこれもNG。

では、どうしたらいいか?私が心がけたのは次の点
1、話すことは1つ
この挨拶で伝えたいことは何か、1つに絞ることです。保育園の6年間(幼稚園の3年間)を振り返るといろんな思いが出てきますが、テーマは1つに絞ると子どもにも分かりやすいし、時間も長くならずに済みます。また、感動を呼ぶこともできます。
2、子どもに語りかける
保護者や先生も聞いているのですが、あくまでも子どもに話しかけることを基本にします。伝わる言葉遣いで。途中で口調をあらためて「先生方には・・・」とか「保護者のみなさんにおかれては・・・」とか別の話をし始めないこと。これをすると型にはまった挨拶です。
3、500字でまとめる
挨拶の文字数としては目安は500字くらいが保育園・幼稚園の卒園式には適当な気がします。あまりに短いと内容がなくなるので最低400字くらい。長くても600字。ゆっくり話して2-3分くらいになります。これなら卒園児の集中力も途切れません。私の場合、昨年は550字、今年は450字でした。
4、起承転結を意識する
メリハリがあった方がいいと思います。例えばこんな感じ。
「起」で、まず挨拶で何をテーマにするのかはっきりさせます。
「承」では、テーマに繋がる具体的なエピソードを話します。子どもの受けを狙うならここのパート。ただあくまで卒園式ですので受け狙いはちょっとにしましょう。
「転」では、話してきたテーマが卒園という節目でどう変化するのか話します。
「結」では、最後はポジティブにお祝いの言葉にまとめます。

もう少し具体的にはこんな感じですかね。

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「テーマ(タイトル)」(起)
挨拶の最初は、挨拶のテーマをいいます。詩とか絵本のタイトルを付ける感じです。

パート1(承)
具体的なエピソードを話します。運動会でこんなことがあったとかです。ただエピソードを紹介するのではなく、友情なら友情、そうした最初のテーマにそって話すことが大事です。最後の「転結」への伏線にします。子どもたちに受けを狙うなら、思い出深いテーマやちょっとおもしろいエピソードを入れてみてもいいじゃないですかね。また、園や先生が力を入れてくれたことをさりげなく盛り込むと先生にも間接的に感謝の気持ちが言えると思います。

パート2(転)
卒園で変わることを盛り込んで「転」にします。卒園すると会えなくなるとか、とかネガティブなことでもうまく言葉にしてみるといいと思います。ここは保護者をショックというか悲しませる部分。

パート3(結)
卒園で変わることもあるけれど、変わらないこと、在園中に身に付けたことなどを示してまとめます。友情は変わらないよね、とか卒園で起きるネガティブなこと(転)もあるけど(承)であったエピソードがあるからポジティブになれるよね、という感じです。「転」から「結」にかけての「だけど」という展開が感動を呼びます。

ご卒園おめでとうございます。(これは最後に言う)
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全体に挨拶と言うより、卒園に関する絵本か詩を書くというイメージですかね。実際に絵本を参考にしてもいいと思いますよ。同じ言い回しを繰り返したり、七五調でリズムよく話すなどの工夫があってもよいかも。

話す時はゆっくり、間をしっかりとって話すといいと思います。原稿が短いので、ここはじっくり聞かせましょう。

人と違う感動させる卒園式の挨拶がしたい、型にはまらない挨拶がしたい人は参考にしてみて下さい。ただ、先生への感謝の言葉がなかった!とか保護者への感謝の言葉がない!という苦情が出るかもしれませんし、キザだと言われるかもしれません。その辺は自己責任で。

偉そうに書きましたが、100%成功しているわけでもないです・・・これ以上具体的な私の挨拶を書くと身元がばれるのでここまで(笑)。

2016年12月1日木曜日

北海道大学の芝は誰のものか?

北海道大学が構内の芝への保育園・幼稚園の利用を禁止したことへの波紋が広がっています。
ネット上のニュースのコメント欄や掲示板サイトにしっかりした議論を期待するのは無理なのですが、これに関するいろいろな議論を見ていると、どうもいくつかの大事な視点が抜け落ちているように思えるのです。ということで、事実関係と議論すべき論点をまとめました。

◆北海道大学の芝生に何が起きているの?
まず事実関係です。
・北海道大学のキャンパスは、札幌市中心部に1,776,249㎡におよぶ広大な敷地を有している。
・構内には、まとまった広い芝生があり、これまで誰でもが立ち入りできた。周辺の保育園・幼稚園も利用し、それを大学当局も容認(黙認?)してきた。
・芝の管理に3,000万円かけている。
・数年前から芝生の利用ルールを作るなど管理を強化してきた。
・今年(2016年)になって、中央ローンなどでの保育園・幼稚園での利用に芝生が傷むとして文書で使用中止を求めるなど利用制限を強化した。
・2016年10月の北海道新聞にこれまで利用してきた保育園などが「困惑している」という記事が掲載される。

事実の流れはこうしたところでしょうか。
最後の北海道新聞の記事に対して、いろいろな議論がネット上に出ています。

北海道大学の管理する土地であるから、従うのが当然とする利用制限論。利用料の支払いや芝生の管理への参加を求める条件付き利用容認論。大学という公的機関であること、これまでの伝統により使ってもいいのではとする利用容認論などがあります。

しかし、どの議論も論点がずれているような気がしてならないのです。私が考える論点は2つ。芝生の状態が悪化した理由は何か?これが1つ目の論点です。2つ目は、立ち入り制限することの費用と効果です。それには、北海道大学の社会的責任も含めて考える必要があるということです。

◆芝生の状態が悪化した理由は何か?
大学当局が芝生の利用制限をした理由は、芝生の上を走り回ることで芝生が傷むということでした。確かに、過度な利用は芝を傷めるでしょう。しかし、これまで利用を黙認してきて「今」制限する理由としては説得力が足りない気がします。今も昔も同じような利用があって、同じような影響を芝生に与えていたのであれば、昔はいいと言われていたのに、今はダメと言われるのは「困惑」するのは当然でしょう。

何か変化があったのでしょうか。利用者が増加したことによって容認できない範囲となった、あるいは、これまでは芝生の悪影響を補修する予算があったがコストカットする必要がでてきたのでしょうか。あるいは、温暖化などによって芝生の生育環境が悪くなったのでしょうか。

仮に芝生の状態が悪化していたとして、それは保育園・幼稚園などの利用が原因だったのでしょうか。実は、このことに一番の疑問を持っています。というのは、広くは知られていないとは思いますが、次のようなことを見てきたからです。
・中央ローンには高木が多くたち、北斜面となる場所もあり、芝生の成長にとって環境がよいわけではない。
・数年前に中央ローンの一部で立ち入りを制限して芝生の育成をしていた。
・芝生の育成をしていた場所は、北斜面の樹木の陰にあたる部分だった。
・子どもの利用が多いのは、斜面よりも中央の川沿いの平坦な部分。
・冬期間には、周辺の道路で除雪した雪を中央ローンに押し入れている。そこは当然雪解けが遅くなっている。

芝生の成長を決めるのは、多くの条件が絡んでいると思います。日照や水分、土壌や栄養、利用による圧力…こうした複合的な要因があるわけです。農学部の研究者であるような人間が、十分な根拠を示さずに子どもの利用は影響があるのでNGという発言をするのは、科学的な態度とは言えないように思います。

そもそも、ここ数年の芝生の管理の状況を見ていると芝生の状態の悪化は子どもが原因だったのでしょうか。もともと北斜面で木による日影となるところに毎年除雪した雪を押し入れて雪解けも遅くなり、生育不良となっただけのようにも思います。利用の多い日当たりのよい平坦(やや南斜面)では、生育不良にはなっていないのです。

生育不良だからこそ立入を制限するのだという主張もあるのかもしれません。だとしたら、子どもの利用制限が状況を改善する鍵となるのでしょうか。とりあえず、簡単に規制しやすいことをしただけのようにも見えてしまいます。

この点では、芝生上での火気使用を禁止したのはやむを得なかったのかと思います。学外者を含む利用者が急増し、芝生の状態が悪化したのは事実でしょうし、きちんと経緯が説明されています。

(参考)共用レクレ-ションエリアの廃止について
http://www.facility.hokudai.ac.jp/modules/pico/index.php?content_id=23

ですが、芝生を再生させた後に子どもの利用まで規制するのはいきすぎでしょう。文章を読む限り、芝生を傷めたのはジンギスカンなどの火気を使用した利用です。これをしているのは、決して周辺の保育園や幼稚園ではありません。大人です。

芝生が生育不良となった原因をしっかりと追究し、エビデンス(証拠)に基づいた対策を取らないと、労力の無駄となってしまいます。大学当局、規制を主張する先生は、エビデンスに基づいて発言されているのでしょうか。


◆北海道大学の社会的責任
北海道大学に十分な予算があるわけではありません。先日も人件費を14.4%カットするために、教員の削減を検討していることが報じられています。芝生の管理なんかにお金をかけている予算なんかないというのが本音なのでしょうか。

報道によれは、芝生の管理に3,000万円かけているとのことです。そのうちどのくらいが荒れた芝の回復に使われているのでしょうか。内訳については不明です。しかし、おそらくその多くは、芝刈りと落ち葉の回収に当てられているように思います。春から夏にかけては定期的に芝刈りをしていますし、秋の落葉の季節にはしばしば芝生の上に落ちた落ち葉を回収にまわっています。

芝生の管理全体で3,000万円と聞くと大きな金額ですが、落ち葉の回収などは芝生の状態に関係なく発生する作業です。3,000万円のうち、芝生の回復のためにどの程度の予算が必要だったのかということが分からないと、この金額だけではミスリードな気がします。(報道の際には、ここにも突っ込んで欲しかったのですが・・・)

さらに、子どもへの制限しても管理費用が減らせなかったのであれば、北海道大学の評判を落とすだけで終わってしまいます。(もちろん、子どもの立ち入りを制限することに賛成の人もいます。その人たちにとっては、規制することで北海道大学の評価を下げないでしょう。しかし、評価やイメージが上昇するわけでもないでしょう。)

北海道大学の芝生は、北海道大学のイメージに重要な役割を果たしています。学生、教職員だけでなく、一般市民や観光客にも開放されています。ほとんどのガイドブックにも北海道大学のキャンパスが紹介されていますよね。誰にでも開放することによって、ガイドブックなどにただで掲載してもらっているわけです。そう考えると広告、広報としては年3,000万円なんて安いものと考えられるのではないでしょうか。

一方で、これまで北海道大学が寛容であっただけで、北海道大学が芝生の立ち入りを規制するのは当然だという意見もあるでしょう。あくまでも北海道大学のキャンパス内の芝生は北海道大学の私有地にある、そこの利用をどうするのかは所有者である北海道大学が自由に決めていいと。

この意見は、法律上ではそうかもしれません。私有地上の利用は所有者が決めることができます。ですが、どんな利用の仕方をしてもいいかというと、社会的には認めがたい場合もあるのです。

北海道大学のある場所は、札幌駅から徒歩10分ほどの都心のど真ん中と言ってもいいところにあります。そこに広大なキャンパスがあるのです。市民の立ち入りを拒めば、市民の移動に大きな支障が生じます。都心に広大なキャンパスを置く以上、そこへの立ち入りを認めないと共存できないでしょう。

さらに、中央ローンを流れているサクシュコトニ川という川があります。この川は自然の川ではありません。昔は自然の湧水があって、川の流れがありましたが、今の川の水は札幌市の水道からの放流水を利用しています。なぜ札幌市の水を北海道大学が利用できるのか?それは、中央ローンが開かれた場所であるからです。市民や観光客も利用できる場所であるからこそ、札幌市が水を提供しているのでしょう。

キャンパスをみんなが利用できるということで、北海道大学は都心にキャンパスを置くことができ、市民や観光客はキャンパス内の芝生などの環境を享受できたといえます。WIN-WINの関係です。さらに開放するということは北海道大学にメリットがあるということだけではなく、都心に広大なキャンパスをおく大学としての社会的な責任でもあるのです。

企業に対しては、CSRという企業の社会的責任ということが唱えられています。事業活動を通して社会に貢献するというものです。大学にもそれはあるでしょう。キャンパスの土地の所有者として権利を主張するのであれば、相応の社会的な責任を果たさなければならないでしょう。

◆まとめ
今回の北海道大学の対応は、子どもの利用を制限するだけの根拠を十分に説明できていないと思われます。キャンパスを開放することは、一般の市民だけでなく北海道大学にもメリットをもたらしてきたし、大学として、あるいは土地の所有者としての社会的な責任の果たし方でもあったのです。北海道大学が子どもの利用を制限することでこのバランスが崩れてしまいました。それが多くの波紋と戸惑いを生んでいるのでしょう。

芝生の育成や土地の所有という観点だけから、子どもの利用制限を判断してしまうのは議論が片手落ちです。札幌の街のなかに北海道大学があり、子どもも含む市民とともに生きているという社会のなかでそれぞれの役割や責任を考えていく視点も必要です。

2016年10月3日月曜日

保育園への誤解

ときどき新しい保育園を開設することへの反対運動が報道されています。それによって建設を断念するということもあるようです。建設予定地の周囲の環境、道路事情。設置主体や行政の進めた方など個別の事情については、分かりません。お互いの理解のもとに保育園が歓迎されるといいなとは個人的に思います。

ただ、いくつか保育園への反対意見のなかで、それは保育園では起きないんじゃないかなぁと思う意見も見受けられます。保育園への誤解があるのではとも思います。現役に保育園に通わせている保護者として実態を書きたいと思います。個別の自体への具体的な意見に対してではなく、こんな意見をときどき見るよ、という一般論で書いてみます。

1.保育園を作ると、送迎の保護者が周囲で立ち話をして迷惑?!
はっきり言って、これ大きな誤解です。まったく立ち話をしないかというとゼロではないですが、それはごく短い間。基本的に”こんにちは””さようなら”状態です。

なぜか。保育園に子どもを通わしている保護者は、働いているのです。朝は保育園に子どもを送った後に出勤。夕方は職場を出て、保育園にお迎え、そして帰宅。出勤時間があるので朝は時間がない。夕方も早く帰って夕食そして就寝させたい。保育園に着いてから出るまでに5分とか10分で送り・迎えをしている保護者も多いのでは。

のんびり保護者同士で会話している時間はありません。井戸端会議なんて夢ですね。たまには情報交換するような時間が欲しいと思っているくらいです。確かに「幼稚園」の前を送迎時間にたまに通りかかると保護者が立ち話をしてる光景に出合います。「保育園」ではありえません。

2.保護者の車が暴走する?!
これは前の保護者とは逆のイメージですね。保育園の保護者は忙しい、だから車や自転車もスピードを出して・・・ということでしょうか。

確かに、保育園の保護者忙しいです。出勤時間に間に合わせなければ、早く帰らなければという気持ちがあることは事実です。でもだからと言って運転が乱暴であったり、暴走していたりするわけではありません。

保育園に来る車や自転車には、自分の子どもを乗せています。自分の子どもを危険な目に会わすような運転はしないです。多くの人が良心的な運転をしていると思います。

3.送迎時間に周囲が混雑する?!
もう1つ送迎に関する反対意見に、送迎時間に自転車や車が多数集まるのではという心配があります。ここにも保育園への誤解が含まれているように思います。

保育園にも開園時間が決まっています。多くの園では朝7時から夕方19時までが一般的ではないかと思います。開園時間がこう決まっているからといって、すべての子どもがこの時間ずっといるわけではありません。

登園は7時から10時くらいまで、帰りも17時くらいから19時まで分散しています。始業が早い人、職場が遠い人は早く保育園に来ます。そうではない人は遅めに登園します。帰りもそう。終業が早い人、職場が近い人は早い時間にお迎えに来ます。遅い人は19時ぎりぎりになったりします。幼稚園のように始まる時間、終わる時間が決まっていて、その時間に合わせてみんなが登園すること、終わる時間を待って帰ることはありません。

保護者の仕事の時間に合わせて送り迎えをする。それが保育園です。なので行く時間も買える時間もまちまちです。なので保護者同士でまったく合わない人もいます。例えば120人の保育園だからといって、120人が一気に来ることはありません。ばらばらの時間に来ます。一気に来て混雑することは保育園ではありません。


保育園も園や地域によってさまざまだとは思いますが、上の3点はまずないだろうなと思って書きました。保育園への誤解があったら大変残念なので、すこし実態を紹介してみました。お互いの理解への助けに少しでもなれば。

2016年3月25日金曜日

保育士だって働くママとなる

年度末となりました。子どもが通っている保育園では、毎年保育士がこの時期退職します。卒園する子や退園する子との別れだけではなく、退職する保育士との別れにも毎年涙するのです。

今年は涙するだけではなく、なぜ毎年保育士が辞めていくのか考えてみました。

みなさんは、どんな保育士がなぜ辞めていると思いますか?①イメージと実際の仕事のギャップを感じた入ってすぐの若手?②女性が仕事を続けるときの一番の問題となる結婚や出産?③体力が追いつかなくなるベテラン?

他の保育園のことは分かりませんが、私の子が通っている保育園で退職する保育士の多くは、②の結婚や出産、子どもの小学校への入学などのタイミングで仕事を辞めているのです。保育園歴7年の間にいくつかのパターンがありました。

◆結婚・夫の転勤を機に退職
1つのパターンが結婚してすぐに辞める場合です。専業主婦という選択には、共働きで子を持つ保育園児の保護者にとっては、ちょっと複雑な思いを持ってしまいます。ですが、これには賃金の安さや妊娠出産なども含めた保育士自身の人生設計という面があると思います。

夫の転勤でやむなく・・・という理由もあります。引越し先でまた保育にたずさわって欲しいなと個人的には思いながら見送っています。


◆妊娠・出産を機に退職
もう1つのパターンが妊娠や出産のタイミングで辞める場合です。保育士は、一緒に遊んだり、子どもを抱っこしたりと体力を使う仕事です。妊娠経過のなかで仕事を続けられない場合があります。

また、保育士って当たり前かもしれませんが子どもが好きなんです。その気持ちが自分の子は自分で見ていたいという気持ちに繋がる人もいるようです。こちらの場合も、預けて働いている保育園児の保護者からするとちょっと複雑な気持ちです。


◆保活・小1の壁で退職
こちら妊娠・出産を機に退職と似ているのですが、子どもを持ちながら保育士という仕事を続けるのって大変なところがあります。例えば、朝7時から夜18時まで開園している保育園に勤めていると、朝7時からの勤務もあれば夜18時までの勤務もあります。7時からの勤務に間に合おうとすると7時前から開いている保育園に自分の子は預けなければなりません。夜も同じ。

勤めている保育園によっては、勤務時間を配慮してくれるところもあるかもしれません。でも、遅く出勤して早く退勤する時間帯で働くと、送り迎えの保護者とはまったく顔を合わさないことになってしまいます。また、多くの保育園で保育士に余裕があるわけではないので人員の配置の上でそうした配慮ができない場合もあるようです。

でもね、(保育士の)子どもが保育園に通っている間はまだいいのです。朝7時から預かってくれる保育園は多くあります。しかし、小学校に入ると登校時間は朝8時過ぎです。7時から8時まで朝の1時間子どもを見てくれるところが無くなってしまうのです。

小学校1年生が最後に一人で戸締りをして家を出るというのはちょっと現実的ではありません。私は(保育士ではありませんが)、この朝の1時間の小1の壁のために保育園と小学校と職場が近接するように引越しをしました。それができる人ばかりではありません。子どもを保育園に通うわせながら保育士を続けていても、子どもが小学校に入るところで退職することもあります。


ということで、何年か保育園に通わせていて、毎年辞めていく保育士の姿を見てきました。はっきりと理由を聞いているわけではありません。でも、背景には結婚や妊娠・出産という問題が大きくあるように思います。保育士として数年働いて、いい保育士になってきたなと思ったら、辞めていくということが続いています。新卒で働き始めると結婚、出産がそういうタイミングで来るんですよね。

子どもが大きくなったベテランの保育士は残っています。でも、その次の中堅の保育士が残らないのです。若手として入って、力を付けてきたところで結婚・出産となり辞めていく。保育園に子を預ける保護者にとっても残念でなりませんし、続けられたらと考えながらも辞めざるをえない保育士にとっても苦しい現実です。


今、話題となっている保育士の賃金の低さも仕事を続けられない理由の一つとして当然あるでしょう。でも給与を上げるだけでは問題は解決しないと思います。(もちろん是非給与は上げて欲しいと思っていますよ!)

子育て中の保育士の勤務時間を配慮できるような人員の余裕のある配置、子どもの保育をめぐる小1の壁をなくすことなど労働環境や子育て環境を広く改善していかないと保育士の定着は難しいでしょう。

保育園に通う(通おうとする)子どもたちにとって、預ける保護者にとって、そして保育士にとって、よりよい環境が少しでもできたらいいなと強く思います。

2015年9月25日金曜日

アタマジラミがやって来た

連休明けの保育園でアタマジラミが大発生しております。

夕方保育園にお迎えに行ったところ、玄関先にアタマジラミが発生していますという張り紙がありました。先生から聞くところによると、我が家の長男くん(3歳)のクラスのほとんどの子の頭でアタマジラミが見つかったとのことでした。長男くんの頭を調べて見ると・・・やややや、やっぱりいました。

さぁ大変だ。

慌てて帰り道の薬局でアタマジラミ用のシャンプーを買いました。この薬局で最後の1本でした。保育園の最寄りの駅なので、今日はたくさん売れたことでしょう(笑)。2900円なり。むむ、痛い出費です。何回使えるのかな。

お風呂に入ってシャンプーをします。頭にシャンプーをつけてから5分待たなければなりません。長い・・・どうやって3歳児に5分待たせようか、と思ったところタオルを巻いて待っていてもいいということでした。タオルを巻いたら意外に喜んで待っていてくれました。5分待って、洗い流しておしまい。

幸い連休中に髪を切っていて、1~2cmくらいの長さでしたので成虫も良く見えましたし、卵もまだ生まれていないようでした。長男くんへの対策はこれでおしまいです。

ところが、長女ちゃんがお風呂上りに、”髪から虫が降ってきた~”と言います。よく見るとアタマジラミです。ということでお風呂に逆戻り。同じようにシャンプーをしました。

そういえば、長女ちゃんだいぶ前から耳の後ろを掻いて”頭かゆい~”と言っていましたっけ。シャンプーを替えたせいなのかなと思っていたら、なんとアタマジラミのせいだったのね。長女ちゃんの髪の毛をよく見て見ると卵らしきものもたくさんついています。フケかと思っていたら、アタマジラミの卵だったのでした。その後は、根気よく指先でつまんで取っていきます。長女ちゃんには先に眠ってもらって寝ている長女さんの髪をよくよく見て取っていきます。

さて、その後も大変です。アタマジラミ根絶のために、いそうなものを全部洗濯、掃除することにしました。洗濯は60度以上のお湯に10分以上浸けると成虫や卵は死滅するそうです。

洗ったものは、パジャマ、枕カバー、シーツ、帽子。布団と部屋に掃除機をかけました。で、布団は布団乾燥機でダニ退治モードでしっかり乾燥をかけることにしました。ふう、疲れた。

しかし、うちで退治しても保育園でもらってくればまた発生してしまうので、根気強く対策していく必要がありそうです。

2015年5月1日金曜日

「小1の壁」を乗り越える!? 2

一番上の子が4月から小1に。「小1の壁」として存在した保育園に預けられる時間と小学校の登校時間の1時間のズレをどう解消したのか・・・という話の続きです。

選択肢は、4つでした。

選択肢1。早朝1時間1人で留守番。
保育園に通う下の子と両親が6時50分に出て、登園時間までの1時間を1人で留守番をして小学校に行く。行く時間をちゃんと自分で理解して用意する、ストーブなどの火の始末、鍵をかける、小学校へ行く・・・かなりハードルは高そうです。

選択肢2。早朝1時間ファミサポに預かってもらう。
ファミサポとは言っても提供してくれる人がいないと始まりません。家に近くて早朝預かってくれる人なんて・・・これもいませんでした。

選択肢3。下の子の保育園を転園する。
下の子は2人います。2人揃って空きがある保育園なんてありません。別々の保育園になればさらに送り迎えに時間がかかってしまいます。また、家の近くの保育園に転園したところで、出勤時間は決まっているので、やはり登校時間までは両親とも家にいることはできません。問題解決にならない選択肢でした。

選択肢3。職場と保育園の近くに引越しする。
これだと朝家を出る時間を遅くできます。身軽な(?)賃貸住宅に住んでいますので、引越しすることはできます。

「小1の壁」の現実的な乗り越え方は我が家の場合、引越し!だったのでした。ということで、引っ越しました。1か月経ってみて、引越してなんとか時間のやり繰りができています。

現在は、家を出るのは7時20分。保育園まで10分かかります。ここからは同じですが、7時30分に保育園に着き用意をして、7時50分に職場へ。一番上の子も保育園までは一緒に来てもらいます。で、そこから小学校へ。引越し前とは小学校も変わり、保育園から15分ほどで着きます。8時過ぎと少し早目に着きますが、1時間1人で留守番するよりはいいでしょう。

おじいちゃん・おばあちゃんが近くに住んでいれば見てもらうこともできるのでしょうが、我が家はそういう環境にないので、解決には引越ししかなかったのでした。

「小1の壁」恐るべし。

入学してからも、小学校って共働きの家に対応していないなと思うことが次々あったのですがそれはまたの機会に。

2015年4月30日木曜日

「小1の壁」を乗り越える!? 1

一番上の子が4月から小学生になりました。長くお世話になった保育園は卒園です。小学生になったのですが、やはりありました「小1の壁」・・・

保育園と小学校と何が一番の違うのか。それは、保育園と小学校+学童との預かり時間の差です。自治体によって違うとは思いますが、札幌市の場合です。

保育園は、基本8時から18時まで。延長で、朝は7時から、夜は19時まで。フルに使えば朝7時から夜19時までの12時間使える計算です。

小学校の場合、登校時間が8時15分からです。小学校1年生は2時頃には授業が終わっているようです。その後は、小学校内にある児童会館に行きます。そこが、基本は18時まで。延長で19時までです。

こう見ると大きな違いがないようですが、実は朝の時間が違います。保育園は7時から、小学校は8時15分からなのです。実は、この朝の1時間15分が大きいのです。

我が家の場合、家と職場のほぼ中間に保育園があります。家から保育園まで40分、保育園でいろいろな準備をするのに20分くらいはかかります。保育園を出て職場までまた40分・・・始業は8時半ですので、逆算していくと保育園は7時50分に出ます。とすると、保育園には7時30分に着いていないといけません。ということは、家を出るのは6時50分になります。3月まで、毎日6時50分に家を出ていました。

で、一番上の子が小学校に行き始めるとどうなるかというと・・・下の子はこれまで通り保育園に通います。ということは両親と下の子は6時50分に家をでます。小学校の登校時間は8時15分からです。家からは15分くらいで小学校には着いてしまいます。となると、一番上の子が家を出るのは8時です。ところが・・・両親と下の子は6時50分に家を出てしまうのです。むむ・・・1時間ちょっと小学1年生が朝留守番をし、鍵をかけて出ていくのか・・・冬はストーブなど火元もあります。ちょっと心配です。

帰りもお迎え先が小学校と保育園の2つになると、お迎えの時間が19時ギリギリになりそうでした。

我が家ではこの朝の時間の違いが一番の「小1の壁」でした。選択肢はいくつか、ちょっと心配だけど1人でお留守番して、時間になったら小学校に行くという選択肢が1つ。2番目の選択肢は、朝どこかファミサポなどで預かってもらうという選択肢です。3番目は下の子が自宅近くの保育園に転園するという選択肢です。4番目が保育園と職場に近いところへ引越しをするという選択肢です・・・

さぁどうする!?我が家の選択は次の記事で。


2015年4月2日木曜日

「子育て支援新制度」への疑問

新年度から「子育て支援新制度」なるものが始まり、一利用者からすると実態にあってないなぁと思うことが満載です。

その一つ。保育園を利用できる時間数が、保護者の就労時間により一日8時間の短時間利用と一日11時間の標準時間利用に分かれました。で、それぞれ何時から何時まで使えるのかということが問題です。

保育所の基本的な開所時間は、7時から18時までです。これだと11時間です。標準時間利用の認定をもらった人はこの間は使えます。もちろん、これまでもどの家庭も7時に保育園に来ているわけではなく、保護者の仕事の時間により朝7時に来る家庭もあれば、9時ごろ来る家庭もあります。

一方で、今回の新制度で短時間利用の認定を受けた家庭ですが・・・札幌市の場合、保育所によって違いはあるのですが、多いのが8時から16時までは利用できるという制限がかかってしまいます。これで、8時間だからいいでしょっていう理屈何ですが変じゃありませんか。

例え短い就労時間でも、朝早い勤務の人もいれば、夕方に勤務する人もいるそういう家庭の事情はこれでは考慮されなくなってしまいます。どうなっているんでしょうね?

同じ保育所に標準時間利用の子どもと短時間利用の子どもがいるとこんなことも想像できます。保育所にも運動会や発表会がある園があります。そういうところだと、運動会前などは子どもたちも頑張って練習をするのです。鉄棒の前回りだとか逆上がりだとか・・・できない子は、帰る時間ぎりぎりまで練習しています。みんながまだ練習しているときに短時間利用だから君は帰って、ということになりはしませんか。

短時間利用という枠を設けることで保育所の利用時間を制限し、いかに安く保育所を運営するかということを考えたようにしか思えません。「子育て支援新制度」は子どものことを中心に考えられた制度なのでしょうか・・・?

2014年12月27日土曜日

医者と保育士は風邪をひかない?

昨日は、仕事納め、そして保育園も保育納めでした。年内は昨日が最後の保育でした。

毎年なのですが、最後の日は登園する子が少し減っています。先に仕事が休みになっているともう来ない子どもたちもいるのです。今年はさらに少なく・・・それは、会社の休みが長かったからではなく、風邪が大流行していたからです。インフルエンザと風邪でほぼ保育園の半分近くの子どもたちが休んでいました。保護者も体調を崩した人が多かったようです。

そんななかとても元気だったのが保育士のみなさん。一番子どもたちと接していて一番先に感染しても不思議はないのに、咳や鼻も出ず、ましてや熱を出す人などいなくみなさん元気に働いていらっしゃいました。

なんで風邪ひかないんですかねぇ。そういえば、一番上の子が小さい時は、子どもが風邪をひくと親も一緒になって風邪をひいていました。 最近は、そうでもなく子どもも鼻をたらすくらいで熱は出さず、親も体調を崩さず、親子でだいぶ丈夫になってきました。最初の頃、一緒にたくさん風邪をひいて免疫ができたのでしょう。

お医者さんが風邪をひかないのは、毎年たくさんの患者さんを診ているので免疫が強まっているからだと聞いたことがあります。きっと保育士のみなさんも子どもたちと毎日接していて強い免疫ができているのでしょうね。

今年の風邪は、我が家の子ども全員に移り、その後親もかかりました。保育士ほど強い免疫はつけていないことが分かり、まだまだ新米の親であることを痛感した今年でした。

いやぁ保育士さんって元気だな。

2014年11月5日水曜日

どんな保育園がいい保育園か?

お子さんを来年度から保育園に入れようとして、保育園の見学に回っている人も多いと思います。

役所なども「保育園の見学をしてください」と言われますし、子どもたちが一日の大半を過ごす保育園です。自身もいいところに預けたいと思っていると思います。1日とか保育園の様子を見ることができたらいいのだろうと思いますが、だいたいは保育園に行って園長先生から説明を受けて書く月齢のクラスを一通り見て30分から1時間もないと思います。

それで判断できるのでしょうか。初めての子どもで初めて保育園に行って、何を見て、何を基準に保育園を選んだらいいかよく分からないのも事実です。

子どもたちの様子を見るとか、どんなおもちゃで遊んでいるかとか、整理整頓がされているかとか・・・まぁ見て回れる項目もありますし、それはたぶん他の人も書いているでしょう。だから、この記事では触れません。

私が、一番参考にしたらいいと思うことは保育園の転園した子どもの数です。

待機児童も多く、最初に入ることができた保育園が第一希望でなかったり、自宅から遠いため、など一度入園してから転園する子もいます。確かに転園する子もいます。でも、この転園する子が多い保育園と少ない保育園があるのです。

転園の理由は、自宅に近いところに転園します・・・たか、確かに表向きの理由はそうなのですが、本当にそうなのでしょうか。

ある保育園の話です。700mくらい離れたところにある別の保育園に、自宅が近いからと言って転園した子がいました。700mの差は大きいのかもしれません。本当に近い所が良かったのかもしれません。でも、子どもが喜んで通っていて、親も満足している保育園だったら、わざわざ転園させたでしょうか。

これは、また別の保育園の話。この保育園は0歳児クラスから卒園までほとんど子どもの入れ替わりはありません。この保育園は少人数ということや立地がいいということもありますが、自宅が遠くても6年間通わせている人が多いです。どうして、家から近い保育園に転園させないのでしょうか。

子どもが楽しそうに通っていて、親もそれを見て満足であれば、子どもの環境を変えたくなく、多少通うのが大変でも通わせ続けることが多いように思います。「自宅から遠いので転園します」というのは、誰に言っても角が立たない理由です。

保育園を選ぶときに何が一番重要なのかという基準は人それぞれですが、通わせている親が満足しているかを計る一つの指標として転園の数というのは聞いておいてもいいかもしれません。(もちろん、転園の数が多くてもいい保育園はあると思いますし、それだけで保育園の良い・悪いが分かるわけではないのですが・・・)