2015年4月2日木曜日

「子育て支援新制度」への疑問

新年度から「子育て支援新制度」なるものが始まり、一利用者からすると実態にあってないなぁと思うことが満載です。

その一つ。保育園を利用できる時間数が、保護者の就労時間により一日8時間の短時間利用と一日11時間の標準時間利用に分かれました。で、それぞれ何時から何時まで使えるのかということが問題です。

保育所の基本的な開所時間は、7時から18時までです。これだと11時間です。標準時間利用の認定をもらった人はこの間は使えます。もちろん、これまでもどの家庭も7時に保育園に来ているわけではなく、保護者の仕事の時間により朝7時に来る家庭もあれば、9時ごろ来る家庭もあります。

一方で、今回の新制度で短時間利用の認定を受けた家庭ですが・・・札幌市の場合、保育所によって違いはあるのですが、多いのが8時から16時までは利用できるという制限がかかってしまいます。これで、8時間だからいいでしょっていう理屈何ですが変じゃありませんか。

例え短い就労時間でも、朝早い勤務の人もいれば、夕方に勤務する人もいるそういう家庭の事情はこれでは考慮されなくなってしまいます。どうなっているんでしょうね?

同じ保育所に標準時間利用の子どもと短時間利用の子どもがいるとこんなことも想像できます。保育所にも運動会や発表会がある園があります。そういうところだと、運動会前などは子どもたちも頑張って練習をするのです。鉄棒の前回りだとか逆上がりだとか・・・できない子は、帰る時間ぎりぎりまで練習しています。みんながまだ練習しているときに短時間利用だから君は帰って、ということになりはしませんか。

短時間利用という枠を設けることで保育所の利用時間を制限し、いかに安く保育所を運営するかということを考えたようにしか思えません。「子育て支援新制度」は子どものことを中心に考えられた制度なのでしょうか・・・?

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