2017年10月16日月曜日

枝野幸男立憲民主党代表の応援演説@北海道1区【字幕あり】

先週金曜日に立憲民主党の枝野幸男代表が札幌に来ていました。どんなことを話すのか、何を訴えるのか知りたいと思って聞きに行きました。北海道1区の立憲民主党の道下大樹(みちしたたいき)候補への応援演説です。動画(字幕付き)と全文書き起こしを作成しました。(埋め込み、引用、共有など拡散・利用をしてください)

枝野幸男立憲民主党代表の応援演説@北海道1区【字幕あり】

たくさんのみなさんにお集まりいただき、ありがとうございます。立憲民主党の代表の枝野幸男でございます。
党を立ち上げてまだ10日ほどしか経っておりません。でも多くのみなさんに激励をいただき、本当にありがとうございます。
道下大樹(みちしただいき)さんをはじめとして、本当に短時間でいろいろな思いを乗り越えて、決断して、筋を通して、理念・政策曲げない!その思いで立憲民主党に私を含めて78人この総選挙一緒にたたかってくれています。
是非とも民主党王国、民進党王国だったこの北海道、この北海道1区必ず道下大樹(みちしただいき)小選挙区で勝たせていただきたいお願いを申しあげます。
安倍政権を倒すために、でもこのままでは受け皿がない。民進党は候補者を立てない。おかしいじゃないか、なんとかしろ!枝野立て!多くのみなさんに背中を押していただきました。まっとうな政治を取り戻すために、これまで積み重ねてきた理念政策、それを引き継ぎながらも、さらにクリアーに、さらにピュアに明確に旗を立てさせていただきました。
まずは何と言ってもまっとうな政治。これまでの独りよがりの一握りの人たちで上から国民を押さえつけるようなそんな政治を変えなければいけない。長年積み重ねてきた憲法の解釈を勝手に一方的に、理屈も何もあったものじゃない、変えて押し付ける。安保法制、集団的自衛権、中身も問題だしやり方も問題です。
憲法とは何なのか。権力を持つ人たちに好き勝手やらせたら危ない。だから憲法というルールで縛る。これは19世紀から人類のまともな国ならまっとうなルールとして当たり前の大前提なんです。その憲法を守らない。勝手に自分の都合で解釈を変える。こんなことを許したら、近代国家ではありません。19世紀です。
しかも、多くのみなさんが戦争の犠牲になられた。その犠牲を乗り越えて、その教訓をふまえて、70年間日本は万が一日本が攻められたときだけは国を守るけれども、海外に出て行って戦争はしない。それで今の日本はできあがってきたんじゃないですか。それを勝手に変える。
たしかに北朝鮮の脅威あります。領土領海守らなければなりません。でも、領土領海を守ることを個別的自衛権って言うんです。これは今までの憲法の解釈で認められてきました。本当に北朝鮮の脅威、対応しなきゃならないなら、この個別的自衛権をいかに充実させるか。これがやるべきことなんですよ。日本の領土領海が攻められてもいないのに、軍事力を行使する集団的自衛権は、北朝鮮の脅威とは関係ありません。こんなことで煽って、そして憲法違反の安保法制を作っておいて、その中で自衛隊を憲法に明記したら、憲法違反を後から追認することになってしまうじゃないですか。
こんなやり方を認めてはならない。まっとうな民主主義が、まっとうな民主主義をしっかりと取り戻していきたい。それが、私たちの考え方のまず第一の柱です。
もう1つは暮らしです。強い者ばかりに光を当てる。上からの経済政策をやってきました。確かに株は上がりました。大きな企業で潤っているところはあります。豊かな人をより豊かにして上から引っ張れば、そのうちみなさんのところにも行きますね。5年間待っていました。行きましたか?北海道はみなさんの暮らしはよくなりましたか?
豊かな人をより豊かにして上から引っ張り上げれば、みんながそれにぶら下がって、良くなっていくというのは時代遅れなんです。高度成長の時代は確かにそういうやり方で日本全体が豊かになってきた。でも今は違います。格差が拡大をして 貧困も問題となって、都市と地方の格差、さまざまなこの格差をどう是正をしていくか。これこそが経済を元気にするためにも、日本の社会を・・・ためにも大事な時代になっている。
この間の日本の不況は消費不況です。国内で物が売れないから景気が悪いんです。輸出企業、輸出産業は厳しい中でもがんばっているんです。国内で物が売れないのは、格差が広がれば物売れなくなりますよ。そうでしょう。収入が減ったら、ほとんどの普通の人達は手にした収入の大部分を消費しています。それでもかつかつ。その人たちの収入が減れば、当然のことながら買物したくたって買物できませんから、消費は冷え込みます。
たとえば 年収100万、150万、いつクビになるか分からない非正規雇用。こういう若者まだたくさんいますね。若者の自動車離れが言われています。当たり前です。ローンも組めませんから、そんな若者自動車買いたいとそういう夢さえ持てない。だから物は売れないんです。
いろんなことやらなければいけません。格差を是正し、国内で物が売れる 国内でお金が回るようにしていくためにいろんなことをやらなければなりませんが、いずれにしても下から支えて押し上げる。1つは労働法制、働き方のルールです。働き方改革などと安倍さんは言っていますが、ますます働く人たちの権利を小さくして経営者にとって都合のよい仕組みにしようとしています。経営者にとって都合のよい仕組み、目先の利益にはよいかもしれないけれども、結局、非正規雇用、低賃金、長時間労働。経済も社会もダメにしていきます。むしろ労働法制、規制を強化すべきです。公正公平なルールにもとづいて、ちゃんと働いたら給料がもらえる。働いた分だけちゃんと稼げる。働くというのは 本人が希望すれば基本は正社員。こういうまっとうな社会に戻して行きましょう。このことが社会を下支えして押し上げて、経済も社会も全部を元気にしていくんです。
もう1つは、需要があるのに低賃金であるために人が集まらない。おかしいんです。需要があれば値段は上がって。介護職員、保育士さん、どっちも足りません。重労働、命もかかわる責任が重い仕事。でも低賃金だから介護が不足しているんです。だから保育所が不足をしているんです。需要があるのに低賃金だったら、それで人が集まらないなら、賃金上がるのが当たり前。これがまっとうな経済のしくみです。保育も介護も、あるいは看護師さんもいろんなところ、公的なサービスのところ、予算が足りないから低賃金に抑えられていて、その結果人手不足です。サービスが足りないんです。限られた税金こうしたところにしっかりと回していく。
低賃金の人たちですから増えた給料の分は消費に回ります。そして賃金が上がっていけば、じゃあ厳しい仕事だけど、資格を持っている人はたくさんいますから、じゃあ頑張ってやってみようかと雇用も増えていきます。そして老後の不安や子育ての不安が小さくなって、1つのことで3つも4つもいろんなところに波及効果がいきます。上からではなくて、こうした草の根の暮らしと結びついたところに限られた税金を回して行く。上からではない下からの経済再生を私たちは進めていきたいと思っています。
森友、加計。あまりぐだぐだ言いません。国民に情報をちゃんと公開しろ!国民にちゃんと説明をして説得をしろ!安保法制もそうでしたが、特定機密保護法、共謀罪。共謀罪なんて 大臣自身が何言っているか分からない。法律の中身分かっていない。国民に分かってもらおうとする気すらない。こんな上からの民主主義は、もう時代遅れです。
国民の価値観も多様化しています。都市と地方、高齢者と若者、いろんな立場で意見が多様になっています。上で決めて勝手に言うこと聞け、では社会の不満がたまっていきます。現場の実態とは食い違った政治が重なっていきます。これでは社会全体の力を引き出すことはできません。しっかりと国民に情報を公開して、そして物事を進めていくときには、もちろん一方ではスピードも大事ですが、でも出来うる限り 国民のみなさんに説明をして、できるだけ多くの人たちの納得を得て物事を進めていく。これがまっとうな民主主義です。まっとうな民主主義を取り戻していきましょう。
私たちは民主党、民進党というなかで積み重ねてきた理念・政策、それが今申し上げた通りよりクリアーにしてより明確な旗にして掲げたつもりです。新しい政治の流れをここから作り出していきたい。決意をしています。
おかげさまで多くのみなさんにご期待いただいています。このご期待を力に替えてしっかりと前に進んでいって、そしてアベ政治を変えていく。上からの政治を草の根からの政治へと変えて行く。その大きなエンジンになっていきたいと思っています。
生まれたばかりの政党です。まだ政党ができて投票日22日まで折り返しです。本当に短時間でここまでやってこれたのは、道下大樹(みちしただいき)さん、それを支える北海道の皆さんはじめ、各地でこのままではダメだ、新しい受け皿が、旗がなければいけない。そんな思いで短期間で頑張っていただいたみなさんのおかげですが、結果につなげないと さらに前へと進んで行くことができません。
北海道1区小選挙区で勝つことを私たち計算していますから、みなさん。比例で復活じゃダメですよ。ダメですよ。それじゃ数が足りません。しっかりとこの立憲民主党の一歩、安倍政権を倒し そして近い将来今度はみなさんに期待だけではなくて、信頼をしていただける政権を作ります。
そこに向けた大きな一歩とするためには、横路孝弘先生が長年積み重ねてきてくださったこの地盤のある北海道1区、それをしっかりと引き継いで道下大樹(みちしただいき)さん必ず小選挙区で勝たせて下さい。そのためには、みなさんにさらなるさらなる大きなお力をお貸しいただかなければなりません。まずはみなさん、まだ行っていなければすぐに区役所行って期日前投票してください。そしてまわりの1人でも多くの方に期日前投票行きましょう。道下大樹(みちしただいき)、そして立憲民主党、憲の字が難しければ「民主党」まで書いて下さいね。「民主党」3文字で有効になります。是非みなさんの力を道下大樹(みちしただいき)さんに、立憲民主党にお寄せをいただくことで、私たちが新しい時代を切り開くんじゃない。みなさんと一緒に新しい時代の扉を開く、そのみなさんの力を お貸しをいただきたい。私にはあなたの力が必要です。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。


「下から」というのがキーワードですね。これ派手ではないですが、じわっと温かくなる言葉でした。

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