2016年3月24日木曜日

ゲストハウスを作るときにやって欲しいこと

家の近くにゲストハウスができました。ということをネットで調べて初めて知って、なんだかなと思っている次第です。

ことの初めはある家の引越しから始まります。駅に近い、都会の住宅街です。集合住宅もあり、どこにどんな人が住んでいるなんてことは、よく分からない様な土地柄です。この家にどんな人が住んでいたのかなんて交流もなく知りませんでした。

引越しからしばらくして、リフォームを始めました。でも、何か普通のリフォームとは違うんですよ。一般的な工務店がやっているようには見えなかったのです。20代くらいの若い男性が、青や赤が鮮やかなつなぎを着て作業をしているのです。いまどきの工務店はおしゃれな制服でも使っているのかしらくらいに思っていました。

見ていると、また?が浮かんできました。建物の内部では作業をしているんですが、外壁や屋根にはまったく手を付けてないんです。築年数もたった家でしたので、普通の家のリフォームにしては不思議だなと思っていました。

工事のゴミが家の前に残っている状態でしたが、ある日、玄関先に暖簾がかかり、普通の個人のお宅ではないんだと分かりました。

家に帰ってネットを見ると、ゲストハウスのようです。ホームページやFACEBOOKがあり、世界的なネットによる宿泊サイトにも登録されていました。近くに住んでいて、毎日その家の目の前を通っていたのですが、初めてゲストハウスだと分かった次第です。

で、そのホームページやFACEBOOKを見ると、他の所でもゲストハウスのようなものを運営しているようなのですが、どんなところかよく分からないのです。若者が集まってノリがよくやっている風なことは投稿を見れば分かるのですが、運営主体がはっきりしないのです。なんという会社なのか、そもそも会社なのか、法人格はあるのか、事務所がどこにあるのか、などまったく載っていないのです。

そして、ゲストハウスとしての営業が始まりました。ときどき旅行者風の方を見るようになりました。その他にも、運営をしている若者グループとみられる車が前に路上駐車して、複数が集まっていたりすることをたびたび目にすることになりました。騒音があったりとかトラブルがあるわけでもないのですが、何かもやもやしたものを感じます。

で、最近またそこのホームページを見てみると、近くのお店の紹介などが写真入りで載っていました。で、その写真が店内のお客さんの顔がしっかり分かるような写真なのです。他にも、近所の子どもを写した写真もありました。写っている人の許可を取っているんですかね・・・

どんな人たちが何をしているのか分からないところが家の近くにあるというのは気味が悪いものがあります。開業までの経緯やホームページ上の情報のなさ、掲載写真の配慮のなさなど違和感だらけです。

ゲストハウス自体や若者が何かやること自体には、反対もしませんし、むしろ応援したいと思います。しかし、周囲への配慮を是非しっかりしていただきたいと思います。


私だったら、住宅街にゲストハウスを開くならこんなプロセスを踏んで地域に説明すると思います。

1、事前の説明会
町内会などを通して、リフォーム工事の前に地域の方々へ説明します。何人泊まれるどんな施設を作るのか、リフォーム工事の期間などがその内容となります。

2、建物前での告知
リフォーム工事中など開業前に、ゲストハウスを開くことを知らせる看板を立てておきます。もちろん問合せ先や運営主体などの情報を明示しておきます。

3、内覧会
開業前に地域の人向けにゲストハウス内を見学してもらう内覧会を開きます。開催の告知は、建物前に掲示したり、町内会に連絡したりします。



この程度でいいと思います。作ろうとする側にとっても、ものすごく負担となるようなことではないと思います。説明会や内覧会を開きますと言って、ほとんど地域の人が来なくても、それはそれでよし。もしかしたら、何か注文がつくかもしれませんが、出来てしまってからトラブルになるよりずっといいと思いませんか。

ゲストハウスというのは、小規模な宿泊施設で法的にはどこにでも建てられるようです。だからこそ、地域の中に受け入れられるようにちょっとした配慮をお願いいしたいと思います。ゲストハウスの中で交流やコミュニケーションを言うのであれば、その外にも目を向けて地域ともコミュニケーションを取って欲しいと思います。よく分からないというだけで、気味悪く思われてしまうものです。積極的に地域とも交流して応援団を増やしてください。

これからゲストハウスをやろうと考えているみなさん、そして我が家の近くのゲストハウスさん、これを読んだら参考にしていただきたいなと思います。


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