2014年7月17日木曜日

「5歳児保育料が無償化」と言われていますが・・・

来年度(2015年度)から5歳児の保育料が無償化されるとニュースでやっております。いいことかなと思ったのですが、よく聞いてみれば「年収360万円未満の世帯」という所得制限つきでした。

これ、どーなんでしょうね?

5歳児の保育料にかかわらず、日本で子どもを育てていくには教育費にお金がかかります。それを少なくしていくことは少子化対策としても、家庭の経済状況による教育機会の不平等にを減らすためにも「いいこと」だとは思うんですが、今回の措置には反対です。

この所得制限が年収360万円という数字はなんなんですかね。とってもビミョーな数字だと思うんですよ。5歳児をもつ世帯だとすると30代くらいだと思うのですが、そうすると平均年収のやや下くらいになるでしょうか。そうすると幼稚園・保育園の年長クラスである家庭からは保育料を取り、ある家庭からは取らない・・・

対象は全5歳児の2割だそうですね。例えば20人のクラスで4人くらいが対象ということになります。

保育料を払う/払わないでちょっと年収が高いか、低いかがまる分かりになってしまいます。保育料を現金でやり取りをするわけではないので他人には分からないでしょ、と言う方もいるかとは思いますが、保護者同士で保育料の話が出た時に無償化の対象の人がなにか口ごもってしまう場面が想像できます。

うちは年収低めですよって知られたい人いますか?具体的な制度については報道はなかったのですが、無償化のお金はたぶん幼稚園や保育園に直接払われることになるでしょう。認可保育所の保育料は現在も所得に応じた負担になっていますが、幼稚園は所得に関わらず一定ですよね?それが、この制度になれば幼稚園にも年収が分かってしまうことになります。

だからといって幼稚園の対応が家庭によって違ってくるとは思いませんが、なにかもやもやしたものが私は残ります。年収という扱うのに慎重さがいる情報を知っている人が増えるのはいいことではないでしょう。

続きます。

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