2017年12月25日月曜日

会社員の副業・兼業に見る夢。それは悪夢にしかならない?

最近のニュースで会社員の副業や兼業を解禁しようっていうことが流れています。経営者の側ではなく、会社員の側からもなんだか歓迎ムードが出てますが、それでいいの?って思います。まぁ私は自営業者ですが。

会社員の副業や兼業を会社員自信が解禁に賛成する理由ってたぶん今の会社の給料にプラスして副業・兼業のお金が入ってくる!やったね、収入増えるって感じなのかもしれませんが本当にそうなりますか?自営業ってそんなに簡単に稼げないよ。

まず第一に副業や兼業をやる時間本当にありますか?仮に今と同じ時間、本業の会社員として働くとしたら副業・兼業をするのは帰宅した後の深夜とか休日とかになるでしょう。残業など長時間労働が問題となっているのにそんな時間ありますか?

2番目の疑問は、会社員の副業や兼業ってどんな仕事を想定しているんでしょうか?いわゆるパートやアルバイトですかね。そしたら時給に換算したら本業の会社員としての時給の方がいいんじゃないですか。残業したら割増賃金が出ますよ。本業より割のいい、あるいは同等のパートやアルバイトってないんじゃないかな。

では今はやりのクラウドソーシングとかでしょうか。でもクラウドソーシングで出ている仕事って時給換算したらまともにやったら最低賃金割るような仕事も多くって。もちろんきちんとした良心的な案件もあるのですが、それを獲得するのは大変だし、それなりのスキルが必要になるでしょう。そのスキルありますか?

仮に会社員として培ったスキルを活かせる仕事を副業・兼業として獲得したしても、それは本業より割がいいですか。もし割のいい案件を副業・兼業として獲得できるほどの能力をお持ちなら本業の会社を変えてステップアップした方がいいかも・・・

結局思うことは、会社員に副業・兼業が解禁されたら、困るのは会社員自身なのでは。

会社員の側から見ないで、会社側からみると副業・兼業ってどうでしょうか。会社は最近の「働き改革」やらで残業を減らすようにプレッシャーをかけられています。じゃあ残業減らしましょう。でも業務は回さなければなりません。その業務を自社の会社員ではなく、外部に業務委託しましょう。で、これを受けるのが副業・兼業を解禁された会社員。

自社の会社員に残業させてやらせると割増の給料を払わないといけません。でも外部に業務委託するならそんな割増は必要ありません。むしろ受注を競争させて買いたたくこともできるかも。残業の少ない「ホワイトな会社」万歳!経費削減もできた。万歳!

これ会社員から見れば、残業代は減るけど、副業・兼業で労働時間は変わらない(むしろ増えるかも)。でも副業・兼業では残業代ほど稼げない・・・ということになってしまいませんか。

笑うのは会社(経営者)。泣くのは会社員。会社員の副業・兼業の解禁で(会社員にとって)悪夢な未来、経営者の悪巧みにほくそ笑む顔しか見えないのですが。どんな未来を夢見て会社員のみなさんは副業・兼業の解禁を考えているのでしょうか。

再度言いますが、私は会社員じゃないんです。自営業としても対して稼げてないですけどね。

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